「紹介予定派遣」という働き方があるのをご存知でしょうか？紹介予定派遣は、求職者と企業側、双方に大きなメリットがある派遣の形式です。また紹介予定派遣は通常の派遣と異なり、事前面接が設けられる事があります。面接内容は就職の面接とほとんど変わりませんので、事前にしっかりと準備しておきましょう。
正社員を目指すなら「紹介予定派遣」！
正社員を目指す方法の一つに、「紹介予定派遣」という働き方があります。
紹介予定派遣は、2000年の「労働者派遣法」改正から、採用内定や試用期間についてのトラブルを減らし、円滑な労働契約の締結をするために開始された取り組みです。
通常の派遣と異なるのは、派遣先での正社員・契約社員雇用を前提とした契約である事です。派遣スタッフとして勤務し、約3～6ヶ月の派遣期間満了後、求職者と派遣先企業、双方の合意の元で正社員となる道が用意されています。
求職者と企業、双方にメリットがある「紹介予定派遣」
紹介予定派遣は、求職者と企業がお互いの事を理解する期間があるため、入社後のミスマッチが起きにくいというメリットがあります。求職者は、実際に数ヶ月の就業期間で、どのような社員がいて、どのような仕事環境なのかを把握できた状態で正社員・契約社員となれます。
また、これまでに経験がない職種でも採用される可能性が高いため、現在自分のもっているスキルでどこまで対応できるか、力試しができる事もメリットの一つです。才能・パフォーマンスが認められれば、そのまま正社員として就職でき、新しいスキルやノウハウを習得する事ができます。一方で企業側は、求職者の人柄や働きぶり、業務への適正を見極めたうえで、雇用契約を結ぶかどうかを判断する事が可能です。
さらに、少ないコストと時間で優秀な人材を得られる事も紹介予定派遣を利用するメリットの一つです。通常、企業が人材を直接採用する場合には、広告費や応募書類の確認・面接日の調整などが必要となり、多大なコストと時間がかかります。紹介予定派遣を利用すれば、派遣会社側で人選・紹介・面談が進められますので、時間とコストが抑えられるのです。
面接突破のポイント
紹介予定派遣は、一般の派遣と異なり、就職の面接と同じように面接を受ける事があります。面接に合格するためには、きちんと準備をして臨む事が大切です。
紹介予定派遣の面接内容は、就職の面接内容と大きな違いはありません。志望動機や派遣先で活かせそうなスキル、これまでの経歴などの基本的な質問は、しっかりと回答できるようにしておきましょう。退職や転職の理由も、聞かれる事が多いです。その場合には、ネガティブな理由は避け、「自分のステップアップのため」などポジティブな理由を伝える事が得策です。また、「質問はありますか？」と逆質問の場が与えられる事もあるため、面接前に質問の候補をピックアップしておきましょう。
企業のホームページを見ればわかるような基本的な事は避けて、実際に採用された場合の業務内容などを質問し、就職したいという意思を示す事がポイントです。
